ESTABLISHED 1912

商いの最初は、足袋のコハゼの行商でした。
大正元年、三重県桑名より名古屋に参りました稲垣重治郎が、その商いを始めました。
レースの商いの初めは、戦後。焼け野原となった名古屋で稲垣商事株式会社と社名を変えて再出発してからです。
会社の目前には、白いフェンス越しにアメリカ村と呼ばれる進駐軍宿舎が広がっていました。
以降、アパレル業界の隆盛と衰退、繊維産業の空洞化とグローバル化の波、そしてファストファッションの台頭と、取り巻く経済環境の大変化は、業界の予想を遥かに超えたものでした。
地道な商品開発、チャレンジする気概、困難を乗り越える忍耐力、そんな堅実な社風を維持してきたからこそ、当社の今があると思っています。

平成２１年７月１４日、新社屋「稲垣ビル栄」が完成いたしました。
一世紀と言う長き区切りを乗り越えて、このように無事竣工できましたのも、ひとえに皆様方のご愛顧の賜物と、ただ感謝するのみでございます。
この完成を期に、社員一同、より一層の社業発展に邁進いたす所存でございます。
これからも、倍旧の御支援を承ります様、宜しくお願い申し上げます。